
「面接で必要な、最低限のマナーを知りたい」
「やりすぎ感がない、丁度いい面接のマナーを知りたい」
こんな悩みに答えていきます。
実は、業界や職種によって、面接の質というのは、明らかに違っています。なぜなら、その業界や、会社によって、面接の目的や重要性が違っているからです。
今回は、あまり堅苦しくない、超基本的な面接時のマナーを解説していきます。
この記事を、5分後に読み終わる頃には、まるで優等生のような、できる社会人になっているでしょう。
面接で最低限必要なマナー
面接に伴う、一連の流れに沿って、8つのマナーを解説していきます。
どのマナーも、やりすぎ感がなく、どんな企業の面接時にも使えますので、ぜひ参考にしてみてください。
面接会場に行く時:3つのマナー
面接のマナーは、受付から始まるのではなく、面接会場へ行く時から始まっています。
では、どういったところがあるのか?
- 会社の駐車場は使わない
- 歩きタバコはしない
- 電話の電源は切っておく
面接会場の、駐車場の利用は、できるだけ避けるようにしてください。
その理由は、もし、車の接触事故などが起こると、面接どころではなくなり、会社側にも、迷惑がかかってしまうからです。
面接に行く際は、できるだけ電車やバスといった交通機関を使うようにしましょう。
面接会場から、まだ距離があっても、絶対に、タバコは吸わないようにしましょう。
その理由は、出勤途中の社員の人が、偶然その姿を見てしまうと、その行為を、上司に報告するからです。
そういった行為をする人間は、一般常識がないと思われてしまうので、かなりマイナスなイメージがついてしまうので、注意が必要です。
面接時の受付マナー
受付をする場合、受付に人がいる場合と、インターホンがある場合がありますが、伝える事は同じです。
『おはようございます。本日○時に、面接の約束をしていただきました、〇〇と申します。採用担当者様に、お取次ぎをお願いします。』
仮に、受付がない場合で、近くの社員さんに声をかける事になった場合でも、セリフは同じで構いません。
面接時の控室:5つのマナー
稀ではありますが、面接の準備が整ってない場合、先に控室に通される事があります。
そういった場合は、スマホを見たり、足を組んだりせず、静かに待機しておきましょう。
待機中に、スマホや、足を組んでいる姿を見ると、誰だって不信感を抱き、マナーが悪い人だと思ってしまいます。
なので、控室に通された時は、静かに、呼ばれるまで待ちましょう。
- スマホを見ない
- 足を組まない
- 雑誌を見ない
- キョロキョロしない
- 人が通ったら、挨拶をする
他にも、上記のような事を意識すると良いでしょう。
面接での入室(ノック):5つのマナー
入室のマナーには、5つあり、これを覚えるだけで大丈夫です。
- ノックは3回
- 『どうぞ』と言われたら、『失礼します』と言ったあとに、ドアを開ける
- ドアを閉める時は、ドアの方を見て閉める
- 少し椅子の近くに寄り、『面接のお時間を頂き、ありがとうございます。よろしくお願いいたします』とお礼を言う
- 面接官から『座ってください』と言われたら座る
入室する時が、面接官と、初めて顔を合わす場面になるので、最初の印象を悪くさせない為にも、入室マナーは、しっかりと、覚えておきましょう。
入室する時のマナーはコツ、行動と言葉を一緒にしない事です。行動と言葉が、一緒になってしまうと、行動一つひとつが、雑に見えてしまいます。
なので、一つの行動が終わったあとに、言葉を発するようにしておきましょう。
面接で座る時:5つのマナー
面接で、座る時にも、身につけておきたいマナーがあります。
- 『どうぞ』と言われて座る
- 鞄は、椅子の横に、立てるように置く
- 上着は、鞄の上か、背もたれに、畳んで置く
- 男性の場合は、またを広げ過ぎない
- 女性の場合は、足を斜めにする
- 椅子には、浅く腰掛ける
この中でも、一番気をつけたいのは、『椅子の座り方』です。
椅子に、奥深く腰掛けてしまうと、どうしても背中が丸くなってしまったり、顎が上がって、挑発敵な格好になってしまいます。
そうならない為にも、できるだけ椅子には、浅く腰掛け、背筋を伸ばすようにすると、面接官に、良い印象を持たせることができます。
面接時の座る場所:マナー
面接者が座る場所は、下座という、入り口に一番近い椅子です。

ですが、稀に、下座に長椅子ソファーが置かれている場合があります。

長いソファーは、上座として認識されますので、入り口の近くにあったとしても、手前の一人用の椅子に座るようにしましょう。
もし、入り口が中央にあり、椅子も同じような間隔で置かれている場合は、左側の椅子、または、一人用の椅子に座ると問題ありません。
間違っても、一番奥の椅子には、座らないようにしましょうね。
面接する(聞く)姿勢:4つのマナー
面接をする際の姿勢や、面接官の話を聞く時の姿勢にも、マナーはあります。
- 背筋を伸ばす
- 表情を和らげる
- 面接官の話には、わかりやすく応答する
- 話を遮らない
面接官の話には、返事や、あいずち、うなずきといった『わかりやすい応答』をする姿勢が必要です。
わかりやすい応答をする事によって、面接官は、『内容を理解してくれている』と判断でき、理解力があると、評価してくれます。
他にも、面接官の話を遮らない事もマナーの一つです。
話を聞く姿勢がないと、入社しても、社内、社外とのコミュニケーションに問題が出てしまい、トラブルの原因にもなってしまうからです。
面接官は、意外なところにも、注目していますので、面接中に、マイナスな評価が付かないように、マナーをしっかりと理解して、正しい姿勢で、面接に挑むようにしてください。
退室する時:3つのマナー
最後まで気を抜かず、退室時にもマナーを意識しましょう。
- 面接終了後、椅子の横に立ち、お礼。
- ドアの前に行き、面接官の方を向いて、再びお礼。
- ドアを閉める際は、静かに閉める。
ここでも、行動と言葉を一緒にしてしまうと、いい加減な人だと思われる可能性があるので、気をつけておきましょう。
面接が終わり、少し緊張がほぐれ、油断してしまいがちになるのが、退室時です。
早く、退室して、リラックスしたい気持ちはわかりますが、最後まで、社会人としてのマナーを意識しておきましょう。
身だしなみ:4つのマナー
身だしなみを整える理由は、相手に不快感、不安感、不信感を与えないようにする為です。
ビジネスにおいて、一番大切なのは、信用です。その信用を、ファーストインパクトで失わないようにする為に、身だしなみは必要な事なんです。
これから、4つの身だしなみのマナーについて、解説していきますので、ぜひ参考にしてください。
髪型の身だしなみ:3つのマナー
髪型の身だしなみは、社会人にとっては、相手に良い印象を与える為の、最低限のマナーです。
面接に挑む際は、以下の3つ意識するといいでしょう。
- 適度な髪の長さ
- 清潔感のあるアスタイル
- ナチュラルなヘアカラー
男性の場合は、耳が隠れない程度に散髪し、女性の場合は、ヘアゴムやヘアピンなどで、調整しましょう。
ヘアスタイルに関しては、男女共に、眉毛を見せるような、ヘアスタイルが望ましいです。
その理由は、眉毛を隠すヘアスタイルは、顔の4分の1を隠すことになり、表情があまり見えないからです。
さらに、眉毛を隠す事によって、顔全体が、暗い印象になってしまうので、面接には、不向きとされています。
髪型は、その人の内面や性格を表していると言われてますので、印象を良くする為にも、清潔感な髪型にしましょう。
スーツの身だしなみ:4つのマナー
面接に適したスーツを選ぶことによって、その人の印象や、合格率が変わってきます。
- シミ、シワのあるスーツ
- 派手過ぎるネクタイ
- 極端なオーバーサイズ
- 明るい色のスーツ
シミやシワのあるスーツ、サイズの合っていないスーツは、その人の、だらしなさが浮き彫りになってしまうので、必ず直しておきましょう。
そして、稀ではありますが、スーツの色や、ネクタイの色が、極端に明るいものを選んでいる人がいます。
面接は、おしゃれをする場所ではありません。
スーツに関しては、できるだけナチュラルな色(黒や濃いグレー)を、ネクタイは、原色を避けて、できるだけ落ち着いた色を選ぶようにしておきましょう。
装飾系の身だしなみ
装飾が許されるのは、女性のヘアゴムや、ヘアピンだけです。
たまに、男性で、ブレスレットや、ファッションリングをつけて、面接に来る人がいますが、これは論外です。
靴、鞄の身だしなみ
『サラリーマンの身だしなみは足元から』と言われるように、面接に行く時は、靴を磨き、清潔感を出していきましょう。
その理由は、スーツや、髪型はしっかりしていても、靴が清潔になれていなければ、だらしない性格の人だと、ネガティブなイメージを持たれてしまうからです。
鞄にしても、同じです。
使い込まれた、ボロボロの鞄よりも、真新しく、清潔感がある鞄のほうが、身だしなみが行き届いていると、印象つけることができます。
面接に遅れる、遅れそうな時:マナー
面接の時間に遅れる、遅刻しそうな時は、できるだけ早めに、電話で連絡するようにしましょう。
その、電話の時には、以下の3つの事を必ず伝えてください。
- お詫びの言葉
- 遅れる理由
- 到着できる予定時間
面接会場には、5分~10分前に到着するのが一般的です。それを考えると、面接に遅れる電話を入れるのは、面接時間の10分以上前が、好ましいですね。
あんまり早くに連絡を入れすぎても、『今どこにいるの?』と不信感を与えるかもしれないので、遅れる電話を入れるのは、大体10分前にするといいでしょう。
まとめ
- 面接は、面接会場に行く時から始まっている
- 面接は、退室するまで、気を抜いてはいけない
- 面接は、身だしなみをチェックする場でもある
- 面接は、自分を良く見せる場所でもある
どんなに、面接に重きを置いてない会社でも、最低限な、面接のマナーは、覚えておく事が、必要です。実際、仕事ができる人材であっても、面接時のイメージが悪い場合は、不採用になってしまいます。
実力はあるのに、不採用になるのは、なんだか悔しいですよね。なので、無意味な不採用にならない為にも、面接のマナーを覚え、身だしなみを整えて、面接に挑むようにしてください。
そうすれば、きっと、希望の企業へ、転職できるはずです。
よければ【職種別】基本的な「長所」「短所」の例文も参考にしてくださいね。