悩む男性

「同じ会社で働き続けることでデメリットってあるの?」

「やっぱり1回くらい転職を経験してたほうがいいのかな?」

実は、一つの会社で働き続ける人は少なくなっています。

なぜなら、ネットの普及によって、様々な職種を知る事ができ、様々な新しい企業が誕生しているからです。

この記事では、一つの会社で働き続けるメリットは何か?そして、働き続ける事で、なぜデメリットが生まれるかを解説していきます。

もし、一つの会社で働き続けるか迷っている人は、この記事を読む事によって、社会人とはどうあるべきかが分かるかもしれません。

同じ会社で働き続ける人の割合

下記が、転職経験がない人の割合です。

年齢男性女性
15~19歳約73%約67%
20~29歳約65%約55%
30~39歳約50%約20%
40~49歳約37%約12%
50~59歳約33%約6%
60~65歳約11%約2%
65~約2%約1%
出典:シニアガイド

現在では、終身雇用という概念が企業側も働く側にもなく、転職するのが当たり前とされています。

就職活動に臨む大学生や大学院生のうち、同じ会社で働き定年を迎えたいと希望する人は56・3%にとどまることが9日、民間調査で分かった。就活生の多くが転職も視野に入れている実態が浮かんだ。

出典:sankeibiz

これから社会に出る就活生であっても、最初から転職を視野に入れて活動している事から、転職自体が当たり前になっている事がわかります。

一つの会社で働き続けるメリット デメリット

メリット
  • 会社から信用を得られる
  • 役職に推薦されやすい
  • その分野のプロになる
  • 人間関係が安定する
  • 収入が安定する
  • 基本年下の上司ができない

同じ会社でずっと働くことで、会社からの信用を得られやすくなり、結果的に、重要なポストを任されたり、役職に推薦されやすくなってきます。

そうする事で、収入が安定したり、年下の上司にペコペコする事もなくなってきます。さらに、社内の仕事に関しては、プロ中のプロになるので、年月が経てば経つほど、仕事が楽になってきます。

一つの会社を続けることで転職の苦労も知らずにいけるので、それはそれでいいかもしれませんね。
(ちなみに30後半で転職するとこんな苦労があります。▶30後半で転職した時「意外に苦労した事」

デメリット
  • 世間知らずになる
  • やり甲斐がなくなる
  • 仕事の質が悪くなる
  • 隣の芝生が良く見える
  • 年齢によっては会社が潰れるとヤバい
  • 態度が悪くなる

同じ会社で働き続けると、マンネリ化してしまい、やり甲斐を無くすことがあります。さらに、一つの会社しか知らないことで他の会社の良い部分が多く見え、モチベーションが下がる事もあります。

そういったネガティブなことが増え続けるのも、一つの会社で働き続けるデメリットかもしれません。

一つの会社で働き続ける事で生まれるデメリット

それは、『今いる会社の常識でしか物事を考えられなくなる』という事です。

同じ会社に勤めていると、その会社がすべてであり、そのやり方や、考え方が正しいと勘違いしてしまいます。結果、『このやり方や考え方が、社会では普通だ』と思ってしまうんです。

そういった勘違いによって、異業種から転職してきた後輩や、経験豊富な人から煙たがれるようになり、最終的には孤立してしまう可能性があります。

さらに、もし、まったく違う職種や業種に転職する事になってしまったら、これまでの経験や知識は0になり、今まで当たり前だと思っていた行動や考え方が、次の会社ではマイナスになる事だってあるんです。

同じ会社に勤めるメリットの方が大きいイメージがありますが、もしもの時を考えると、一度は転職して、経験を積んだ方がいいかもしれません。

同じ会社で働き続けられる理由

  • 今の仕事が好き
  • 会社の雰囲気が良い
  • 会社の待遇が良い
  • 転職が面倒
  • 他の会社も大差ないから

同じ会社で働き続けられる理由は、会社に大きな不満がないか、転職自体が面倒だと感じているかです。

会社に大きな不満がなければ、転職する意味もないでしょうし、転職するリスクの方が大きくなります。

転職自体面倒だと感じている人も、基本的に、今の会社に大きな不満がないという裏返しです。

しかし、これは、今の会社が存続し続ける事が前提になります。

定年まで働き続けられる会社の特長

同じ会社で働き続けられる人は、会社に大きな不満がありません。では、どういった会社が、働き続けられる人を生むんでしょうか?

  • 昇給が毎年ある
  • 年功序列
  • 休みが多い
  • 賞与がある
  • 退職金共済に加入している
  • 年齢を重ねても体力に問題がない

転職をする人の多くは、『給料』『休み』『体力面』を考慮します。なので、この3つが安定していれば、比較的定年まで働ける会社だという事になります。

同じ会社で働き続ける人はどう見られているのか?

  • 真面目
  • 責任感がある
  • 忍耐力がある
  • 適応力がある

世間体で見てみると、転職を繰り返す人よりも、同じ会社で働き続けている人のほが、良い印象があります。

昭和30年、40年生まれの人達は、こういった人達を好む傾向もあります。その理由は、この世代の人達は、一つの会社で、定年まで努めあげる事が美徳と感じるからです。

結局、転職しない方がいい?した方がいい?

一度は転職を経験した方いいでしょう。

その理由は、

  • 考え方が柔軟になる
  • 偏った働き方にならない
  • 世間知らずにならない

転職する事で、前職とのギャップに衝撃を受けたり、戸惑ったりすると思います。

しかし、そのギャップを知ることで、『会社によって考え方や、やり方が違う』という事を知る事ができ、その経験によって、得る事が必ずあります。

もしかすると、転職する事で、新たな世界を知り、起業に繋がる事もあるんです。転職は、自分の可能性を広げることでもあり、自分を成長させる為でもあります。

社内転職という手がある

もし、今の会社は辞めたくないけど、職種を変えたいと思うなら、『社内転職』という手があります。社内転職は、同じ社内で、職種だけ変えるといった事です。

大きな企業であったり、多数の部門がある会社であれば、希望次第で社内転職させてくれるはずです。そういった場合は、会社に勘違いさせない為にも、明確な説明をし、ポジティブな意見を示すようにしましょう。

まとめ

  • 一つの会社で働き続ける事もデメリットはある
  • 一つの会社で働き続ける人は少なくなっている
  • 転職する事で得られる方が多い
  • 一度は転職した方が良い

一つの会社で働き続けるメリットが魅力的であれば、無理をして転職する必要はありません。しかし、新しいスキルや、新しい世界を見たいと思う人は、今の世界を飛び出して、新しいチャレンジをするべきでしょう。

どちらを選んでも、努力は必要です。

しかし、これから様々な事が起きるかもしれません。近年では、コロナの影響で、大手企業ですらリストラをしたり、倒産したりしています。

そういった、人生のイレギュラーに対応できるよう、一度は転職し、泥水をすするような体験も必要だと思います。