- ハンドルスピナーって違法になるの?
- 車検に通らないって本当?
- ハンドルスピナーって事故しやすいの?
運転を楽にする目的でハンドルスピナーを使う人が多いようです。(著者もそのひとり)
しかし、もともと車についていない部品をつけるのは、安全上の問題がある場合があります。
ハンドルスピナーもそのひとつ。
そこでこの記事では、実際にハンドルスピナーをつけた状態で自動車工場に持ち込み、車検を受けた時のことを書いていきます。
整備士の人にも色々聞いてきたので参考になると思います。
ハンドルスピナーの取り付けが違法になる・車検に通らない場合
ハンドルスピナーについて整備士さんに聞いてみた結果、下記のことを注意する必要があるとのこと。
- ウィンカーや他操作の邪魔にならないか
- エアバックの妨げにならないか
仮に接触している場合、もしくは接触する可能性がある場合は、車検に通らないそうです。
また、ハンドルスピナーで片手運転すると違反になる可能性もあるようです。
(これに関しては次で説明)
なので、安全確保できる取り付け位置なら、ハンドルスピナーをつけても違法にはならないとのことでした。
(取り付け自体は違法にならないんですね)
ちなみに、ウィンカーに指が届かない場合も違反になる可能性があるとか。
(要は、スピナーが原因で事故に繋がるなら、違反になる可能性があるってこと)
(下記画像のように、スピナーをつけることで指が届かなくなります)
ハンドルスピナーによる片手運転が違反になる可能性
そもそも片手運転は、安全運転義務に違反する可能性があるようです。
たとえば…
- スマホ・カーナビしながら片手運転
- 飲食しながら片手運転
- 地図・書類をみながら片手運転
要するに、ながら運転による片手運転は違法ということ。
罰則に関しては、運転中にスマホ(携帯電話)で通話や操作、カーナビなどの画面を注視すると、「6か月以下の懲役または10万円以下の罰金」が課されます。
携帯電話の使用等(保持) | 罰則:6か月以下の懲役または100,000円以下の罰金 反則金:18,000円(普通車) 点数:3点 |
携帯電話の使用等(交通の危険) | 罰則:1年以下の懲役または300,000円以下の罰金 反則金:適用なし 点数:6点 |
ながら運転を目的としてハンドルスピナーを取り付けるのは、止めたほうがいいですね。
ハンドルスピナーによる危険性
ここでは、著者が実際にハンドルスピナーを使って「危ねーな」と思ったことを紹介します。
- 急ハンドルになりやすい
- スピナーをつけるとハンドルが回りやすくなります。その影響で急ハンドルになりやすいです。車体の長いトラックになると、内輪差が生まれやすくなるので注意が必要です。
- ハンドル操作に違和感が出る
- 普段両手で操作しているほど、違和感は強くなります。当たり前ですが、片手操作は力加減や感覚が違うからです。
- ハンドルが戻るとき、スピナーが手に当たって危ない
- カーブから立ち上がる時、ハンドルは自然と戻ります。人によっては手を離して操作しますが、そのときスピナーが手に当たってしまうことがあります。また、スピナーを意識してしまい、ハンドルの角度がわからなくなることがあります。(これはマジ危ない)
- ながら運転になりやすい
- 片手操作できる分、ながら運転してしまうことがあります。ドライバー職なら特になってしまいがちなので、注意が必要です。
- 劣化・不備で外れる可能性がある
- 安価なスピナーはプラスチックを使用しているので、劣化が早いです。また、自分で装着するので不備で外れる可能性もあります。(実際にすこしズレてしまったことあり)
以上です。
整備士さんいわく、ハンドルスピナーは、主要として使うのではなく、補助的な役割として使用した方がいいとのこと。
また、スピナーに依存すると、これまでの運転方法がガラッと変わって、とっさの判断ができないことがあるそうです。(実際、それで事故したお客さんがいたらしいです)
みなさん、安全運転を心がけましょう。