「退職の引き止めが面倒」
「引き止めがしつこくて困ってる」
上司や社長から退職を引き止められることは多々あると思います。
ですが辞める決意ができているのに引き止められると断り方に困りますよね。
この記事では、退職で引き止められたときにどう断れば問題なく退職できるかを説明していきます。
退職を引き止められた時の断り方
退職を引き止められた時はどう断ればいいのか?
- 残れない理由(本音)を言う
- 意思が固いことを示す
引き止めにあった場合は、とにかく「残れない理由」と「退職の意思が固い」ことを示す必要があります。
引き止めをしている人も「引き止めたら残ってくれるかも…」という軽いキモチなことが多いので、理由と意思をしっかりと伝えることで相手も納得してくれます。
では、もっと詳しく話していきましょう。
残れない理由(本音)を言う
- 次の転職先が決まている事を言う
- 修復できない人間関係を言う
- 会社の方針と合わない事を言う
- 信用できない部分を言う
一番効果があるのは、『もう、転職先が決まっている』という文句です。
嘘でもいいので、もう転職先が決まっていると伝えると、『あ、もう辞める準備ができるのね』と、上司も諦めてくれるケースがあります。
他にも、修復不可能な人間関係を暴露する事によって、『トラブルが起きる前に、辞めてもらおう』と諦めるケースもあります。
しかし、人間関係を理由にすると、違ったトラブルが起きる可能性があるので、最後の手段として、取っておいましょう。
意思が固いことを示す
- 笑わず真顔
- 返事は『はい』『いいえ』のみ
- 目を外さない
- 何を言われても『辞めます』『ありがとうございました』
変にヘラヘラしたり、あやふやな回答をしていると、相手の流れに乗ってしまって、残留する方向へいってしまう可能性があります。
そうならない為にも、毅然とした態度で、退職の意を伝えれば、相手がスムーズに応じるケースを作ることができます。
引き止めが異常にしつこい場合
- ちょっと強気な言い方をする
- 退職願いではなく、退職届を出す
- 労基に相談すると言う
- 実際に労基に相談する
あまりに、しつこい引き止めをされる場合は、一旦話し合いの場を設け、改めて退職の意を示してください。その際には、退職願いではなく、退職届を提出しましょう。
退職届には、最終権限者の手に渡った時点で、効力が発生するものなので、何がなんでも、その退職届を押し渡すようにしましょう。
それでも、希望の退職日に応じない場合は、労働基準監督の名前を出し、相手の反応を待ちましょう。
それでも、退職に応じない場合は、そのまま労基に相談するしかありません。
会社、上司が引き止める、本当の理由
- 会社のイメージが悪くなる(離職率)
- 上司(自分)のイメージが悪くなる
- 自分の仕事が多くなる
- 退職者の心配をしている
引き止める時には、違った言い方をしますが、内心では自分の事で、頭がいっぱいなのが事実です。
たまに、退職者の事を本当に心配して、引き止める事がありますが、それは、「この会社以外に、この人は仕事できないだろう」と思われているからです。
なので、引き止められても、あまり鵜呑みにする必要はありません。
引き止められて心が揺らぐ?好条件を出されたら?
引き止めにあった時、相手の出方次第では、心が揺らぐ事があると思います。
給料のベースアップや、役職に候補したり、他の社員を指導したり。しかし、こういった一見、魅力的に感じる事でも、退職の意思を変えるのは、リスクがあります。
- 実際には、変わらない
- 一時的なもの
- 昇給しても極わずか
- 一度表明した者は、信用してもらえない
実際、引き止められて、そのまま定年まで在職したケースは、あまり聞いた事がありません。
なので、一度退職の意を表明したら、どんな好条件を出されてもNOと言い続けることが大切です。
会社に残った方がいいケースもある
もし、退職理由が、『単身赴任であり、事情があって家族の元へ帰りたい』といった事で、地元への転属が許される場合は、残留した方がいいでしょう。
会社の不満ではなく、個人の理由でやむなく退職を選択した時の引き止めは、素直に受け止めておきましょう。
実際に残った時のそのあと…
会社に不満があり、退職願いを出しても、上司や会社から引き止められて残った人が、実際、そのあとどうなったか…。
結局、辞めてしまう人が大半です。
経営者の中では、『去るもの追わず』が基本です。それは、『一度退職を表明した社員は、必ずどこかでまた、退職を表明する』と言われているからです。
なので、余裕のある経営者は、本当は引き止めをしません。
ホリエモンさんも動画で「会社の引き止め」について話しています。
まとめ
- 毅然とした態度で、退職の旨を伝える
- 退職届を押し渡す
- 好条件は、フェイクが多い
- 余裕がない会社ほど、引き止める
- 残っても結局辞める
一般的に、退職届が最終権限者の元へ届けば、たとえ代表であろうと、退職を止めることはできません。
退職は、本人、会社側にとって、軽いものではありません。入社時と同じくらい、ルールに沿った行為を行うべき部分です。それを知らずに、無理な引き止めをする上司や代表ならば、どんな好条件を出されても、決して残る事を選んではイケません。