悩む男性

「退職時の挨拶は絶対必要なの?」

「挨拶なんてしたくないけど、しなかったらどうなる?」

退職時の挨拶に関して色々な疑問があると思いますが、今回は挨拶の必要性や、挨拶をしたくない時にどういった行動をすればいいかなどをお話していこうと思います。

退職の挨拶は必要か?

挨拶しない人

結論から言うと、『一般的な考え方で言えば必要』です。

これまで会社の為に働いてきたあなたですが、今まで自分ひとりで仕事をしてきた訳ではありませんよね。
助けてもらった同僚や、仕事を教わった先輩、上司がいます。そして給料の計算をしてくれた事務の人もいます。

そういった人達に対しての感謝の気持ちとして、退職時に挨拶をするのが一般的な考えです。

退職が決まっていても、退職してもあなたは『社会人』に違いはないのですから、挨拶は必要なんですね

…っとここまでが日本の社会で求められる、そしてこれが社会人として一般的に広まっている考えです。

挨拶しないとどうなるか?

もし、挨拶しない道を選んだらどうなるか。

はい。何も起こりません。
挨拶しないという事は、『今の会社で人間関係が上手くいっていなかった』という裏返しなので、周囲の人達もあなたが挨拶をしない事に対して何の感情も沸かないと思います。

挨拶しない事で給料に影響ある?

退職の挨拶をしないだけで給料に影響が出る事はありません。

給料に影響が出るのは基本的に『会社に多大な損害があった場合』のみだけです。

もし給料に影響が出たなら上司か社長に『では、労基に相談します』と一言添えるだけで正しく払ってくれます。

なぜ挨拶は必要なのか?

『社会人として、挨拶は基本』
『けじめをつける意味にする』
『立つ鳥跡を濁さず』

こいった決まり文句を良く聞きますよね。ですが、本当に退職の挨拶をする意味を知らない人がいます。

退職の挨拶をする理由
  • ビジネスは信用が大切だから
  • 同じ業界内で悪い噂が立たないように
  • 縁があった時に、良くしてもらう為
  • 何か困った時に助けてもらう為

この4つの中でも、特に大切な事は『ビジネスは信用が大切だから』ですね。
ビジネスはお金のやり取りを行う大事なシーンです。でも、もし相手側に信用がなければ絶対に取引しませんよね。
だって、お金や商品を持ち逃げするかもしれません。そういった信用できるかできないかの判断は、日頃の挨拶にも含まれているんです。

退職の挨拶をしない人は、相手から見ると、用が済んだら適当になるタイプだな。と思われ、ビジネスのアフターケアがない人だと判断されてしまいます。

そういった事から、退職時の挨拶というのは、社会人にとっては非常に大切な事なんです。

退職の挨拶しない人は本当にいる?

退職時に挨拶しない人は大勢います。

その理由としては、

  • いやがらせを受けていた
  • 人間関係が悪かった
  • 入社して1か月もいなかった
  • その日に辞めた
  • 会社、仲間に恨みがあった
  • ただただ挨拶したくなかった

理由は様々ですが、退職時に挨拶をしない人は大勢います。

しかし、ここで勘違いしてはイケないのが、『退職の挨拶をしない人間はダメ人間』にはならないという事です。

挨拶をしない理由は様々ですが、その原因を作ったのが会社であったり、上司であったり、同僚であったりします。『挨拶をしなかった人のみ常識外れ』というのは絶対にないので、もし挨拶しないで退職した人はそこまで気にする必要はありません。

挨拶をしたくない時の対処法

  • なぜしたくないかをもう一度確認する
  • 挨拶した時の損を考える

挨拶をしたくないと思う人は、なぜ挨拶をしたくないのかをもう一度確認してみましょう。

会社に不満があるかもしれません。同僚、上司に恨みがあるかもしれません。ですが、本当にそれが『挨拶をしない』という理由になるのかをもう一度考えてみましょう。

そして、挨拶した時の損も考えてみてください。

ただの挨拶です。損も何もありません。挨拶なんて長くて1分です。その1分程度の為に自分の評価を自ら落としたり、悩むよりも、挨拶すると決めて辞めるまでストレスなく最後まで仕事をしていきましょう。

それでも挨拶したくない時

色々自問自答して、それでも挨拶はしたくないと感じた時は、おそらくあなた自身に相当な理由があると思います。

そういった時は、無理せず挨拶せずに退職する事をおすすめします。そうする事で、会社や上司に問題があると意識させる事ができるかもしれません。

挨拶しない場合に最低限する事

  • 送別会を断る
  • 親しかった仲間くらいには挨拶する
  • できるだけ不満だった事を上司に伝える

送別会を開いてくれる予定なら先に断っておきましょう。それすらも返事なしで退職するのは別の問題です。

親しかった仲間には挨拶しておきましょう。もし同じ業界で働くことになった時に、あなたを擁護してくれる仲間は必要です。

最後に、もし会社や上司に不満があったなら、その事を上司や社長に伝えておきましょう。そうする事で、挨拶しない事を正当化する事ができます。

退職時の挨拶をされてもらえない時もある

本当に稀ですが、挨拶するタイミングをわざと無くしてくる上司がいます。

そういった場合は、『私の方から挨拶してもよろしいでしょうか』と伺いを立て、それでも『いやいいよ』と言われた時は、親しい人にだけ個別で挨拶しておきましょう。

まとめ

今後の転職先でどんな繋がりがあるかわからないので、退職時の挨拶はしておいた方が無難です。

仮に挨拶しなくてもどうにもなりませんが、『たかが挨拶』と軽く考えてサクッと済ませてウチで祝杯でもあげましょう。

もし、挨拶しないと決めたなら、最終日が終わるまで手を抜かず仕事し、自然体で退職しましょう。