「アパレル業界はブラック企業が多いってよく聞くけどな…
アパレルに興味あるんだけど、そんな噂があるとちょっと不安…
実際どんなところがブラックなんだろう?」
[/char]そんなお悩みありませんか?
わたしは10年ほどアパレル販売員として働いていましたが、正直過去を振り返ると「これはアウトやね」というのは結構ありました。
しかしアパレル業界のすべての企業がブラックというわけではありません。
なぜならわたしが転職したアパレルブランドは非常に優良な企業だったからです。
この記事では、実際にあったアパレル業界のブラックな部分を紹介しつつ、「ネットやSNSで言われているほどアパレル業界はそんなに悪くない」ということを説明していきたいと思います。
[char no=”6″ char=”人差し指”]
きっとこの記事を読めば、アパレル業界へ転職するかしないかハッキリできると思いますよ!
[/char]販売員が「アパレル業界のブラックすぎる実態」を暴露
では、「アパレル業界のブラックすぎる実態」について、わたしの実体験と他販売員から聞いた話をまとめました。
色々とありましたが、今回ピックアップするのは以下の6つです。
- 残業代がまったく出ない
- 10時間を超える勤務時間がある
- 休みはひどい企業で年間90日以下
- 棚卸しは深夜12時を超えることも
- どう考えても無理なノルマがある
- 嫌がらせ、いじめじみた行為がある
ほかにもSNSではこういったことで嘆いている人もいます。
昔外資系アパレルブランドの店で店長やってた時郊外店舗だったのもあったけど手取り23万ぐらいでめっちゃキツかった お客には1着20万のスーツ売ってるのにマジでありえんでしょ 昇進してさすがに1年で辞めた
— フランシース・K (@yabuinudotcom) August 10, 2021
【あるある】
— 雑貨屋さんのためのSNS講座 (@for_zakkaya) August 13, 2021
アパレルで働いてた!勿論みなさん女で性格が悪い、気が強い人ばかり。後から入ってきた女に裏切られハメられ店長やその上司にあることないことで責められて結局辞めた。あの時の悔しさと言ったら…6年前の話だけど、未だに恨んでるしぶん殴ってやりたい気分(笑)
社会人になってから
— REO曆灰色の凪 (@oto_hai) April 18, 2018
GW1度も休みないわ笑
アパレル業界で
働いてると
みんな強制出勤だし
そりゃそうなんだけど…
休み欲しい。
けど
GWどこも人が多すぎて
休みだったとしても
出かけない自信がある。
からまぁいいや。
大人しく仕事します。
アパレルの接客は楽しかったけど、個人ノルマと不良対応の面倒さと、セール中のクソ忙しさはブラック突き抜けてると思いましたまる
— プラ (@purabanP) February 5, 2019
みなさん結構頑張ってらっしゃいます。
ではこれらのことをもっと詳しく話していきます。
125時間分の残業代が出ない
約20年前、わたしが高校を卒業してはじめて就職したアパレル会社には残業代という概念はありませんでした。
1日13時間ほど働き、休みは4回程度でしたが、給料は総支給で15万円ほど…
125時間分の残業代はどこへいったのやら…
今思えば完全なブラックでしたね。
(当時は世間知らずだったので、なんの違和感もなく働いていました…)
最近ではこれほどのブラック企業はあまり聞かなくなりましたが、それでも残業代を渋る小さな貧弱なアパレル会社は存在します!
[/char]10時間労働なんて当たり前
一応早番、遅番という8時間労働のシフトはあり、早番になると19時には上がれます。
しかしその時間になると、わけのわからない雰囲気が店内を駆け巡り、なぜか帰れないという不思議な現象がよく起こります。
これをわたしたちはデスゾーンと呼んでいました。
アパレル業界にはよくある現象で、早番になると暗黙でオール(開店~閉店まで)になることがあります。
この雰囲気が日常化できるのがブラックの特徴です。
[char no=”10″ char=”我慢する顔”]雰囲気で人の行動をコントロールできるのはベジータかシャンクスくらいと思っていました!
[/char]年間の休みは90日以下
今ではしっかりと休みを取らせる企業は多くなりましたが、それでも年間90日を切る企業は多いです。
(わたしが始めて就職した会社は60日程度でしたが…)
有給休暇も満足に取らせてくれない企業もあり、下手すると80日以下というブラックな現場も存在します。
[keni-linkcard url=”https://one-man-blog.com/apparelholiday/”]棚卸しで深夜12時を超える
お店によって棚卸しの方法は違ってきます。
たとえば…
- 閉店したあとにはじめる方法
- 営業時間内にする方法
- 閉店1時間前から準備する方法
- カテゴリごとに数日間に分けてする方法
この中で一番しんどいのが「閉店したあとにはじめる方法」
小さな店舗であっても最低2~3時間はかかる作業なので、中型~大型店舗になると5~6時間はかかります。
19時閉店だとしても24時はゆうに超えますよね。
さらに在庫が合わなかったらまたはじめからする会社もあるそうです。
(頭おかしくなるわ)
[char no=”6″ char=”人差し指”]ちなみに棚卸しとは、データ内と売り場の在庫が一致しているかの確認作業です。実施する期間はさまざまですが必ずある儀式です。[/char]
いくら考えても無理なノルマを課される
いくら考えても、いくら頑張っても無理なノルマを課す無能な上層部がたまにいます。
これに関しては本当にブラックですね。真っ黒です。
聞いた話では、店舗の平日の平均売上が8万円に対し、30万円を課す店舗もあったみたいです。
[char no=”9″ char=”泣き顔”]完全な死にゲーですね…
[/char] [keni-linkcard url=”https://one-man-blog.com/byte-quota/”]嫌がらせ、いじめじみた行為がある
これはレディースショップに多いようです。
わたしは男ですし、働いていたショップも男性が多かったのでわかりませんが、聞いた話では陰険な嫌がらせ、いじめがあるみたいです。
たとえば…
- 売上を横取りされる
- 顧客を横取りされる
- シフトがほぼオール
- あることないこと上司に報告される
- 陰口される
などなど。
どの業界、どの職種でもある話ですが、とくにアパレルショップのように売上が直接個人に振り分けられるような環境では起こりやすいと思います。
こういった人間関係が悪化しやすい環境だと「ブラックな業界」と言われるのもわかりますよね。
[char no=”6″ char=”人差し指”]次にアパレル販売員が辞める3大原因を見ていきましょう。
これを知ることで、ブラックのどの部分が辞める直接な原因になるのかがわかります。
[/char] [keni-linkcard url=”https://one-man-blog.com/private-sale-apparel/”]アパレル販売員が辞める3大原因
アパレル販売員が辞める3大原因は…
- 給料や待遇に不満があったから
- 人間関係が悪かった
- 体力的にきつかった
やはり給料や待遇に不満があり、将来性に不安を感じたのが原因で、アパレル販売員を辞めた人が多いですね。
アパレル業界がブラックだと言われる一番の理由はここだと思います。
たとえ厳しいノルマがあったとしても、それに見合う給料をもらっていればモチベーションは保てますし、なにより精神が安定します。
しかし大半の人が「対価ではない」と感じ辞めているんです。
では、本当にアパレル業界はブラック企業の巣窟なのでしょうか?
[char no=”8″ char=”しゃべる顔”]わたしは10年ほどアパレル業界に身をおいたあと、数々の業界、職種を経験してきました
その経験を踏まえて「アパレル業界は本当にブラック企業が多い業界なのか」を話していこうと思います!
[/char]アパレル業界だけが特別ブラックという訳ではない
結論から言うと「アパレル業界が特別ブラック企業が多い」というわけではありません。
なぜなら、どの業界でもアパレル業界と同じような闇があり、対価ではない仕事がたくさんあるからです。
たとえば…
- 営業職はアパレル販売員以上に数字を求められる
- 残業なら他業種のほうが圧倒的に多い
- 人間関係なんてどこに行ってもこじれる可能性がある
もっと詳しく見てみましょう。
営業職はアパレル販売員以上に数字を求められる
営業はアパレル販売員以上の数字を求められます。
なぜなら営業は自ら足を運べるからです。
アパレル販売員も店舗への呼び込みなどで待つだけではありませんが、それでも店舗でのサービス業は「待つ」が基本です。
しかし営業は自らの足でどこまででも営業することができるので、ノルマの上限は圧倒的にアパレルよりも上です。
(ガツガツの営業を経験するとアパレルのノルマが可愛く見えます)
そういったことから、アパレルで言われている「ノルマの厳しさ」というブラックな部分は営業に比べると霞んでしまいます。
[char no=”9″ char=”泣き顔”]わたしの知り合いは泣きながら営業をしてたこともあるそうです…地獄ですね…[/char]
残業なら他業界のほうが圧倒的に多い
残業だけで言えば、アパレル業界よりも他業種のほうが圧倒的に多いです。
業界ごとの平均残業時間を調査したデータがあります。
引用元:働きがい研究所[減少を続ける残業時間と社員の意識変化]
https://www.vorkers.com/hatarakigai/vol_54
昔のアパレル業界は平均しても50時間ほどのだったのが近年では20時間を割っています。
平均値なのでショップによっては大幅に超えることはありますが、アパレル業界全体で見たときは、ほかの業種と比べると圧倒的に少なくなっているんですね。
人間関係なんてどこに行ってもこじれる可能性はある
アパレルを辞める3大理由に「人間関係」とありましたが、これは「仕事を辞める3大理由」でも必ずランクインする理由です。
なので、特別アパレル業界は人間関係が悪いというわけではないです。
これだけは勘違いしないでおきましょう。
個人的にアパレル業界の人達と営業職の人達がいちばん接しやすいとわたしは思っています。
なぜなら話が上手だからです。
もちろん例外はいますが、やはり人と喋り慣れている人は接しやすいですね。
[char no=”8″ char=”しゃべる顔”]ちなみにわたしが経験したなかで一番人間関係が崩れやすいと思うのは建設関係ですね。
なぜなら口は達者で態度もデカイがなにもしない人が多いからです。
(これは完全な個人的な偏見です)[/char]
そもそもアパレル販売員の年収はそんなに悪くない
「アパレル販売員は年収が低い」と言われていますが、わたしは言うほど悪くないと思います。
なぜならアパレル販売員でも役職がつけばそれなりの年収になるからです。
[char no=”8″ char=”しゃべる顔”]ちなみにわたしがSVを務めていたときは年収610万円ほどありました
(まぁそれなりに忙しかったですが…)[/char]
詳しくは「現役アパレル店長」の仕事内容&年収や給料の手取り大暴露をご覧ください!
大企業のような待遇が希望ならアパレルは止めておけ
- 年間休日120日以上
- ボーナス3回(5ヶ月分以上)
- 年功序列で年々給料が上がる
- 福利厚生が厚い
- 年収は最初から400万円以上
これら希望があるならアパレルは止めておきましょう。
なぜならこんな高待遇なアパレル企業は存在しないからです。
高収入、高待遇が目的ならアパレル意外の仕事に就いたほうが叶えられます。
アパレル業界で生き残るために必要なこと
アパレル業界で生き残るために必要なことは5つ。
- 足りないこと、わからないことを勉強する
- 常に問題を意識する
- 常に問題解決のために考える
- 問題解決のために行動する
- その考えを皆と共有する
この5つはどの仕事においても必要ですが、とくにアパレル業界はこれを意識しないと生き残れません。
なぜならアパレル業界はライバル(社員)が非常に多いからです。
それが販売員なら尚更です。
わたしは比較的早いスピードでSVにまでなった経験がありますが、それは人よりも勉強して常に問題を探し解決してきたからです。
さらにその考えを共有することで店舗の底上げができます。
そうした努力をすることができれば上層部から認められて、アパレル業界でも満足できる給料や待遇を得ることができます。
アパレル企業の選び方を知らないと失敗する
アパレル業界で働こうと思うなら、アパレル企業の選び方についても知っておく必要があります。
これを知らないと失敗する確率が高くなるので、ぜひ知っておきましょう。
詳しくは転職する前に知っておきたいアパレルショップ(会社)の選び方をご覧ください。
迷うならアドバイザーに聞いてから判断しろ
アパレル業界のことをもっと知りたいならアパレル専門の転職支援アドバイザーに話を聞くのが一番手っ取り早いです。
いくらネットで探してもおそらく完全に納得できる情報はないと思います。
なぜならネットはあなただけにフォーカスした内容は存在しないからです。
それなら実際にアパレル専門のアドバイザーの話を聞いて、潜在的な部分を聞き出してもらったほうが良い判断はできると思います。
なので、アパレル業界へ転職しようか迷っているなら、一度アドバイザーに聞いてから判断したほうがいいでしょう。