- 接客で必要なスキルが知りたい
- 接客が上手くなるコツが知りたい
- スムーズに話せるようになりたい
接客してもイヤな顔をされたり、途中で逃げられてたりして困っていませんか?
実は、売れるアパレル販売員にはいくつかの共通点があるんです。
そこでこの記事では、接客に慣れていない人でも明日からマネできる「売れるアパレル販売員の共通点」を紹介していきます。
共通点をマネすれば、今より確実に接客が楽になると思います。
この記事の内容は、著者がエリアマネージャー(某アパレル企業)だった頃に調査した結果です。個人売上TOP10人にアンケート、面談して総合した結果なので信用できるかなと。
売れる販売員に共通していること
売れる販売員には下記の3つが共通しています。
- 商品知識が豊富
- 観察力がある
- 身だしなみ・礼儀が正しい
では、この3つにはどんな効果があるのでしょうか。
少し紐解いていきます。
商品知識は信用と自信を生む
商品知識が必要な理由は…
- 曖昧な返答がなくなる(おそらく、多分、かも等)
- トーク切れを起こしにくい(喋ることがなくなる)
- 多角なアプローチができる
商品知識が豊富だと信用を生みます。
なぜなら、的確な説明と回答ができるからです。
よって、曖昧な返答もなくなり自信を持って接客することができます。
たとえば、「このニットは家で洗えますか?」と聞かれたとき、「たぶん洗えます」と答えた場合、信用は生まれますか?答えはNoです。
曖昧な受け答えはお客様に不信感を与えてしまいます。
不信感を持ったお客様は絶対に買いません。その時点でリスクがあると感じてしまうからです。
また、曖昧な返答した自分自身にも嫌気をさしてしまいます。
お客様と自分自身に不信感を抱かせる前に、まずは商品知識を蓄えましょう。
観察力があれば会話してくれる
観察力が必要な理由は下記のとおり
- アプローチ(声掛け)のバリエーションが増える
- お客様が喋ってくれるようになる
- 購入までの流れがスムーズになる
要するに、お客様が返答しやすい声掛けができるようになります。
観察力があれば、お客様は積極的に会話してくれます。
なぜなら、それはお客様が知りたい情報だからです。
逆に型にハマった接客や、いきなり商品説明する接客は会話してくれません。なぜならどうでも良い情報だからです。
まずは、どんな物を探しているのか、自分用なのか、プレゼント用なのか、それともただブラブラしているだけなのかを観察することからはじめてください。
たとえば、トップスが欲しいのかパンツが欲しいのかは、手に取る商品でわかります。また、サイズやカラーによって自分用なのか、プレゼント用なのかもわかります。
そこを入り口に声掛けすれば、今よりも高い確率でお客様は会話してくれるはずです。
声掛け、接客してもまったく相手からの反応がない。喋っているのは自分だけ。そんな人はまず観察しましょう。
身だしなみ・礼儀は安心を与える
身だしなみ・礼儀が正しいと下記のようなメリットがあります。
- 不信感、警戒心、嫌悪感がなくなる(心を開いてくれることが多くなる)
- 声を掛けてもらいやすくなる
- リピーターが多くつくようになる
要するに第一印象が良くなります。
お客様と店員といった関係でも、見ず知らずの人間が話かけるので必ず警戒します。そのハードルを少しでも低くできるのが身だしなみと礼儀なんですね。
また、印象が良いとお客様の方から声掛けしてくれることもあるので楽になります。
接客を少しでも楽にするためにも身だしなみと礼儀は正しくしておきましょう。
知識さえあれば接客は楽になる
売れる販売員すべてに共通しているのは豊富な知識です。
- 商品の知識
- トレンドの知識
- コーディーネートの知識
主に上記3つの知識があれば接客はかなり楽になります。
言ってしまえば、知識さえあれば多少身だしなみが悪かろうが、礼儀がなかろうが売れてしまいます。
それほど知識は最強なんですね。もし接客に自信がなければ知識を蓄えましょう。
アパレル販売員に向いてる7つの特徴
アパレル販売員に向いている人の特徴は7つ
- 人見知りしない人
- 地味な作業が苦にならない人
- 仕事を自分で見つける人
- 洋服が好きな人
- 観察力がある人
- 転勤が気にならない人
- 人間関係を円滑にできる人
では詳しく見ていきましょう。
人見知りしない人
人見知りしない人はアパレル販売員に向いています。
なぜならお客様に警戒心を持たせないからです。
人見知りする人は「相手を警戒している状態」なので、お客様も自然と警戒してしまいます。
たまにいますよね。挙動不審な人。いくら害がない人だとわかっていても、挙動不審だと警戒してしまいます。
なので、販売員は前提として人見知りしない人が向いています。
地味な作業が苦にならない人
地味な作業が苦にならない人はアパレル販売員に向いています。
なぜならアパレル販売員は地味な作業が多いからです。
たとえば…
- 洋服のたたみ直し
- ストックルームの在庫整理・管理
- 入荷商品の検品
- 店内の掃除
- 値下げ商品のタグ付け替え
一見楽な作業に見えますが、意外と精神的にくる作業ばかりなんです。
こういった地味な作業は販売員なら毎日します。
それが耐えられる人はアパレル販売員に向いているでしょう。
仕事を自分で探す人
アパレルはお客が来ないとヒマになる時があります。
そういった時にどれだけ自分で仕事を探せるかがポイントになってきます。
閑散期になるとやっぱり暇になってきますね。
そこで自分で仕事を探せない人は「あ~暇だ。退屈だ」「もっとやりがいがあるところがいいな」「時間がたたね~」っといった愚痴が生まれやすくなって辞めちゃう人がいるんですね。
自分で仕事を探すことも社会人としてのスキルでもありますよ。
洋服が好きな人
これは大前提!っと思うんですが、洋服が好きな方がいいって感じ程度です。
洋服が好きでアパレル勤務している人が多いと思います。
ですがそれはアパレルに入るキッカケなだけで、洋服とは別に接客が好きだったり、アパレルの作業が好きだったりと、洋服が好きとは少し離れたところにあります。
でも長く務める上で洋服が好きというのは大きなメリットだと思います。
観察力がある人
サービス商売ではお客が何を求めて来店したかをお客の行動で予測する必要があります。
アパレルではお客が商品を手に取り、鏡で合わせたりするのを見てどういった洋服を求めているかを判断して接客します。
敏腕な販売員は特に観察力がありますね。視線だけで「このお客は〇〇を探してそう」っとわかる販売員もいましたね。
転勤が気にならない人
アパレルは転勤がつきものです。アルバイトや平社員に転勤はほぼありませんが、店長クラスになってくると転勤は増えてきますね。
会社によって地域密着正社員があるかもしれませんが、かなりの大手企業じゃない限りそういった枠はないと思いますよ。
なので転勤に抵抗がない人は問題なくチャレンジしてください。
感情をコントロールできる人
サービス業全般に言えますが、お客を相手にする仕事は基本的に感情的になるのはNG。まぁ別の業種でも同じことですけどね。
アパレルには色々なクレームがあります。気になる人はアパレルを辞めたくなるクレーム事例7選をチェック。
その中でもこちらのミスではないクレームが来たり、理不尽な事だって結構あります。そういった時に感情をコントロール出来なければ問題が増えてしまうんですね。
その通り。
勉強好きな人
アパレルには素材や縫製の仕方、ディテール部位など色々な知識が必要になってきます。さらにビンテージ物や歴史のあるブランドだったりすると商品の年代やどこで作られたかを把握する必要もあるんですね。
います。たまにいます。かなり詳しいお客が出てきます。そういった人は自分の知識を自慢したいだけの人。ではなく、しっかり知識のある販売員(信用ある人)から買いたいと思っている人なんですね。
そういったお客はかなりの確率で良い顧客様になってくれるので、そういったお客を逃さない為にも知識は必要なんです。
アパレルは接客がメインなので、対人関係を上手くコントロールできる人が向いています。
あと、勉強熱心な人も向いてますね。アパレルは流行り廃りの流れが早いので日々勉強していないと遅れを取ることになってしまいますね。
アパレル販売員に向いてない4つの特徴
アパレルに向いてない人っていうテーマにしてますが、これらは社会人として必要な事でもありますので、そういう事を踏まえて読んでいきましょう。
- 接客が苦手な人
- 大雑把な人
- 短気な人
- 物を売るのが嫌いな人
では一つづつ説明していきます。
接客が苦になる人
- 無視されるとイラっとする
- 嫌な顔されると傷つく
- 接客したくないからバックに行く
- お客を避けながら作業する
こういったお客の態度に敏感に反応したり、お客を避けるような行動を取るとあまり接客には向いてないかもしれませんね。
接客した事がない人が「自分は接客に向いているか向いてないか」ははっきり言ってわかりません。どんなサービス業でもいいので一度経験してみるのが一番です。
大雑把な人
アパレルには商品整理に商品管理(在庫管理)があります。それに加え他店舗からの取り置き依頼だったり、お客からの取り置き依頼だったり。そういった時に大雑把な作業をしてしまうとクレームの原因になってしまうんですね。
そもそもアパレルやサービス業は『管理する仕事』だと認識する必要があります。なので管理する事に苦手意識がある人は少し考えた方がいいかもしれませんね。
短気な人
アパレルに限らずサービス業はクレームや態度が悪いお客がいます。そういったお客に対してイチイチ反応して怒っていては仕事になりません。
人の言動で感情が表に出やすい人は向いてあい傾向にあります。
物を売るのが嫌いな人
アパレルには高額な商品があります。そういった高額な商品を売る時に「こんな高額な商品を売るのが忍びない」「なんか騙して売ってるようで嫌だ」っと思ってしまう人は向いてないかもしれません。
それは高額な商品が原因ではなく本人に原因があるんですよ。
まずその商品に自信ないと罪悪感がありますよね。本当に良い商品だと思っていれば罪悪感なんてないはずです。さらにお客に対して自分が納得できる商品説明ができていない事も罪悪感が生まれる原因の一つです。
接客に対して向上心がなかったり、接客自体にストレスを感じてしまっている場合はもしかすると向いてない人なのかもしれません。ですが、アパレル自体が向いていない訳ではなく、接客がメインではなく、作業をメインとしているショップならあなたの良さが生きる可能性が十分にあります。
【最後に】アパレル販売員は意外と楽
アパレル販売員の向き不向きについて解説してきましたが、実はアパレル販売員はほかの仕事と比べると楽なところが多いんです。
世間では「アパレル販売員はきつい」「ブラック企業の巣窟」なんて呼ばれていますが、アパレルとそのほかの職種を経験したわたしから言えば、アパレル販売員はそこそこ楽な職種に入ります。
(理由を知りたければアパレル業界のブラックすぎる実態をご覧ください)
ですので、多少不向きと感じても憧れがあるなら一度働いてみることをおすすめします。